科学と数学の違いについて、明確に理解している方は少ないでしょう。たとえば「科学的」という言葉と「数学的」という言葉は、同じ意味合いで使われることがよくあります。きちんとした論理の裏付けがある、といった意味合いでです。しかし、実は科学と数学には大きな違いがあります。
証明できない「科学」と証明できる「数学」
意外に思われる方が多いかもしれませんが、科学とは証明できない(反証の可能性が常にある)もので、数学は証明できるものです。科学はまず仮説が生まれ、それを実験などによって検証し、科学的な理論が成立します。しかし、それまで100回実験で検証できていても、101回目で結果が変わる可能性は常に存在します。つまり科学は永久に証明できないものとしてしか存在できないのです。